日本酒を飲むときによく使われる、内側の底に青い二重丸◎が描かれたおちょこ(お猪口)は、「きき猪口(利き猪口)」という名前です。
「きき猪口」の「きき」は、「利き酒」の「利き」のことで、本来は日本酒の蔵元からお酒を出荷するときの検査に用いられているお猪口です。
そのため、居酒屋などで一般の人が日本酒を呑むときに使うためのきき猪口を「呑きき(のみきき)」と呼び、本来の、蔵元や品評会などで使用する「本きき(ほんきき)」と区別しています。
きき猪口の底の青い二重丸は、「蛇の目」という文様で、白と青のコントラストにより注がれた日本酒の色や透明度を検査する、というのが本来の目的です。
江戸時代の日本酒は現在の日本酒と比べ黄色っぽかった(琥珀色)といわれており、この色味が一番判別し易い「真っ白の磁器に濃い青色(紺色)の蛇の目」が採用されたようです。
きき猪口には様々なサイズがありますが、「本きき猪口」の大きさは1合のみと定められています。
1合は180mlですので、一般に「呑きき猪口」に使われているサイズよりずいぶん大きいです。
ざるそばのそばつゆを入れるアレ(「そば猪口」といいます)のサイズと大体同じ、というとイメージが湧きますでしょうか。
一方、居酒屋などで用いられている「呑きき」は2勺(36ml)〜3勺(54ml)のものが一般的ですが、呑ききでも5勺、8勺、1合といった大きいサイズのものもあります。
また「本きき」の方が薄くて軽く、また「蛇の目」の青色が濃い(紺色)、という違いがあります。まさに本格プロ仕様と言えますね。
本来、家呑み用には「呑きき猪口」が適していますが、「通」の方は、値段は少し高いですが「本きき猪口」を晩酌用にというのも贅沢で良いかもしれません。
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