赤チンは正式名称を「マーキュロクロム液」といいます。
「赤チン(赤チンキ)」は単なる愛称ですが、コチラの呼び方が有名すぎて、正式名称を知らない人がほとんどかと思います。
30代以下の人は「赤チン(赤チンキ)」といっても何のことだか分からないかと思いますが、切り傷・擦り傷に付ける消毒液の中で1970年代まで最もメジャーだったもので、家庭や学校の保健室などに常備されていたものです。
赤チンをつけると、付けた部分の皮膚が真っ赤に染まるため、かっこ悪いですが何となく傷に効く気がしたものです。
殺菌力に優れ、かつ傷にあまりしみないなど、赤チンは常備薬として優れているため、1970年代までは普通に使われていましたが、いつの間にか全く見かけなくなってしまいました。
理由を調べてみると、赤チンの製造工程で水銀が発生することから、当時水銀による公害病が社会問題となっていたこともあって次第に製造されないようになったからだそうです。
赤チンの正式名称「マーキュロクロム液」の「マーキュロ」の部分は、水銀の英語名(マーキュリー:mercury)に由来するようです。
赤チンの中のメルブロミン(merbromin:C20H8Br2HgNa2O6)という物質が水銀(Hg)化合物ですが、濃度が薄いため毒性は小さく、また、体内に取り込まれにくいため、消毒薬として普通の使い方をする限りにおいては安全だそうです。
現在では安全に製造する技術がもちろん確立されていますが、日本国内における赤チンの「製造」は依然禁止されたままです。
しかし今でも「販売」「使用」はOKであり、現在でも海外から輸入した原料を用いて細々と売られています。
でも、「赤チン(赤チンキ)」という名前は正式名称ではないので、正式名称「マーキュロクロム液」を知らない人は薬局で売っていてもまず気づかないと思います。
赤チンの使用上の注意には、禁忌事項として「ヨードチンキ(ヨーチン)などのヨウ素製剤とは併用しないこと」と記載されていますのでお気を付けください。
また、ちなみに、現在広く用いられている「マキロン」などの塩化ベンゼトニウム系の殺菌消毒薬は、「白チン」と言うそうです。
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