[今回のアレ]

【文字盤の向きが上下逆の懐中時計】

看護師(昔は看護婦さんと呼んでいました)が持っている、文字盤の向きが上下逆の懐中時計は、「ナースウォッチ」という正式名称です。

看護師は、手指を洗浄・消毒する時に邪魔にならないように、また、診療科によっては患者さんに直接触れる場合もあるので院内感染防止など衛生的な観点から、腕時計の着用は原則ダメなところが多いです。
そのため、何かあった際に時間を確認しやすいようポケットに懐中時計を入れている人が多いです。

通常の懐中時計は文字盤の12時の方向にチェーンが取り付けられていますが、チェーンの端を胸や腰の位置のポケットのところに固定するので、パッと懐中時計を取り出して顔の位置に持ってくると、チェーンが下向き、すなわち文字盤の向きが逆向きとなり、とっさに時間を読むことができません。
そのため、ナースウォッチは、ポケットから取り出した時にすぐに時間が読めるよう、通常の懐中時計とは逆の6時の方向にチェーンが取り付けられています。

このナースウォッチ、通常の時計屋さんや家電量販店では販売しておらず、昔は看護学校を卒業する時の記念品として配られるか、医療器具の専門店など限られた店でしか購入できませんでしたが、最近はネットで一般の人も買うことができるようになりました。

文字盤の数字が大きめで読みやすく、脈拍測定用にクロノグラフか秒針が付いているものが一般的ですので、普通の懐中時計としても非常に使い勝手が良いです。
もともと女性が使用することを前提に作られたこのナースウォッチですが、チェーンなども含め、男性用としても違和感なく使えるデザインのものも多く、男女問わず医者にも愛用者が多いようです。

ちなみにCA(キャビンアテンダント・客室乗務員・昔でいうスチュワーデス)の時計にも規定があって、
 ・見やすくて華美でなく(高級ジュエリーウォッチは不可)
 ・夜行・蓄光仕様かバックライト付きのもの(機内の照明が消えた時用)
 ・秒針がある腕時計(緊急時は秒単位で行動)
が一般的な条件だそうです。
懐中時計はいざという時に瞬時に時間を確認できないので逆にダメだそうです。



【医者・看護師の方も、そうでない方も...】

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