トイレの便器が詰まった場合のアレは、カッポン、スッポン、ボッコンなど、愛称？は色々あるようですが、正式名称は「ラバーカップ」という道具です。
「通水カップ」ともいいます。
「パッコンバー」なる名称で商標登録されているものもあるようです。

「トイレが詰まった時のアレ」「トイレの詰まりを直すアレ」というと、ほとんどの人に通じますし、みんな使い方も何となく知っているのに、正式名称を知っている人、実際に使ったことのある人は意外なほど少ない、という変な道具です。

普段はめったに使わないし、使ってみたいとも積極的には思わないですし、他の用途に転用することもできない（したくない）道具ですが、いざ「緊急事態」が発生してから「Amazonお急ぎ便」で注文しても間に合わず、お隣さんに借りたり緊急業者さんを呼んだりするのもアレなので、ラバーカップは一家に一本、事前に買ってトラブルに備えて便器の後にこっそり置いておくのが安心かと思います。
また、完全に詰まったときだけでなく、便器の水位がいつもと違う（高い・低い）ときも、ラバーカップを使って水の流れを良くすると解決する場合が多いようです。（放置するといずれ完全に詰まります）
最近の節水型・超節水型トイレは、一回あたりに流す水量が少ないため排水管が詰まりやすい構造ですので、予防策として普段から定期的にスッポンすると良いかと思います。
検尿の紙コップを誤って流してしまった時なんかにもどうぞ。

また、トイレ以外にも、キッチンやユニットバスの排水口は生ゴミのカスや石けんカスなどが排水パイプに付着して詰まりや悪臭の原因になる場合があります。
パイプクリーナー（ケミカル剤）を使っている家も多いかと思いますが、水を流しながら（or 詰まった状態のまま）ラバーカップでカッポンすると詰まり・悪臭が一撃で解消する場合が多いので、トイレつまり用とは別にキッチン・ユニットバス用として買っておくのも良いかと思います。
（キッチンの流し用のラバーカップもあります）

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